最近聴いてる音楽!

最近(と言っても2022年前半くらいから)聴いてる音楽のまとめです。

 

その前に、2021年に最も聴いたアーティストはデヴィッド・ボウイでした。Spotifyで聴ける全アルバムを聴いてデヴィッド・ボウイはかっこいい」ということが分かりました。しかし、良さがいまいち理解できないアルバムが1枚ありました。

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デヴィッド・ボウイの代表作、どころかロック史に残る名盤ですが、、

Starman」は良い曲だなとは思うのですが、、

グラムロックを代表する傑作と称されるほど何がすごいのかわからない、、

 

わからないことに軽くショックを受けてなぜわからないのかを考えたところ、リアルタイムで聴かないと「革新性」を感じられないからではないか、と思いました。

 

なのでロックミュージックを時系列に沿って聴いていけば新作のような感覚で聴けるのでは、と考えてロック史を辿るように音楽を聴いていくことが2022年のテーマとなりました。

 

現時点で1950年代アメリカにおけるロック以前のポップス〜ロック誕生、1960年代イギリスで進化を遂げたロック、辺りまで聴いたのでその中からお気に入りの作品を載せていきます。

 

非ロック時代のポップス

ロック史を辿る中でこんな良い曲を見つけました〜みたいなことをつらつら書いていこうと思うのですが、そもそもロックの起源とはというところから。めちゃくちゃ適当に認識しているので、詳しい人に怒られそうですが、、

 

ロックはアメリカで誕生しました。50年代前半までのアメリカはジャズ全盛ナット・キング・コールとか、名前くらいは誰でも聞いたことあるようなジャズミュージシャンたちがヒットを飛ばしていた時代。TDSのビッグバンドビートは40年代以前の曲が中心ですが、イメージとしてはあんな感じのビッグバンドジャズとかスウィング?みたいなダンスミュージックがポピュラーミュージックの主流だった時代、と認識してます。

 

で、50年代半ばにチャック・ベリー、リトル・リチャード、ボ・ディドリーといったミュージシャンがロックンロールを発明。ジャズの世界では脇役だったギターを主役に据えた軽快なサウンドが世の中に衝撃を与えた、という流れだと思っています。

 

サブスクって本当にありがたいですよね…。「50s Hits」とかで検索すればプレイリストでその時代を象徴する楽曲を好きなだけ聴ける!プレイリストを聴いて、良いなと思ったアーティストを少し掘り下げて聴く、という感じでいろいろ聴いていきました。

 

まずは「非ロック」の音楽からお気に入りを。

More (2001 Remaster)

More (2001 Remaster)

  • ボビー・ダーリン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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いきなり60年代の曲ですが…。50年代ヒッツのプレイリストでBobby Darinという歌手を知って、ディスコグラフィからいろいろ聴いてたらこの曲に心掴まれました。めちゃくちゃ良いポップスです。

 

ちなみに50年代ヒッツに載っていた曲はこれです。

Beyond the Sea

Beyond the Sea

  • ボビー・ダーリン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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聴いた瞬間に、知ってる!懐かしい!どこで聴いたんだろう!?と思ったのですが、調べたらすぐにわかりました。

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ディズニー・ピクサーファインディング・ニモ」のエンドクレジットで流れる曲でした。こちらはまた別のアーティストによるカバーverですが、子どもの頃に「ファインディング・ニモ」を観たアラサーの脳内にこのメロディがしっかりと焼き付いていたようです。良い曲だ。

 

続いてこちら。

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エラ・フィッツジェラルドルイ・アームストロングどちらもロック以前の時代から活躍してきたジャズシンガー、ミュージシャンです。どこが良いのか、と聞かれても上手く説明できませんが、とにかくこのアルバム良いです。

Julie Is Her Name

Julie Is Her Name

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たしか細野晴臣のラジオで知ったジュリー・ロンドンというジャズシンガー。このアルバムもお気に入り。

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正真正銘「ロック以前」のポップスでピンときた曲。でも今調べたら40年代でした…。日記にまとめてはじめて「50年代前半」の曲はほとんど聴いていないことが発覚。我ながら適当だな〜〜。

 

ロック誕生(ロックンロール、ロカビリー)

まぁとにかく「非ロック」のポップスを耳に馴染むまで聴き込んだところで、ロックンロールを聴いてみました!

Rock And Roll Music

Rock And Roll Music

  • provided courtesy of iTunes

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チャック・ベリーのその名も「Rock And Rock Music」!他の曲もいろいろ聴きましたが、ギターリフが前面で主張していることと、何よりリズムが全然違う。前のめりというか、ぐいぐいと推進力のようなものを感じる。これはたしかに新しいわー!ロック誕生の感動を味わえた気分。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー」のこの名シーンの理解度も深まるというものです。

Good Golly!

Good Golly!

  • リトル・リチャード
  • ブルース
  • ¥1935

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チャック・ベリー以外でお気に入りはリトル・リチャード。常識を覆す強烈なエネルギーを感じるロックミュージックという感じですごくかっこいい。2018年の映画「グリーン・ブック」は差別と闘う黒人ミュージシャンとイタリア系用心棒の物語でしたが、劇中でリトル・リチャードが若者にウケてる最新の音楽として流れてましたね。

 

リトル・リチャード自身も差別と闘ってきたミュージシャンの1人ですし、この時代の音楽を聴く上で人種差別は避けて通れない観点かなと思います。

 

人種差別が色濃く残っていたアメリカ南部ではライブができなかったとか、ステージ上で暴力沙汰とか、、ロックの歴史と人種差別の歴史にはそういった繋がりもあるということは常に意識していたい。

 

あと、リトル・リチャードが亡くなったのは2020年だそうで、チャック・ベリーも2017年までご存命だったそうで、失礼な言い方だけど「結構最近まで生きてたんだな…」と思いました。2010年代の音楽とか、世の中をどう見ていたんだろうな…など思いを馳せたりしました。

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話が逸れましたが、50年代ロックの中ではジェリー・リー・ルイスも良い!ギターではなくピアノ主体のロック。新鮮で、刺激的で、かっこいいです。

Elvis Presley

Elvis Presley

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最近やっていた伝記映画を観てすっかり分かった気になっているエルビス・プレスリー「白人がロックをやる」ことは「黒人文化を白人社会に持ち込む」という意味で批判対象だったことは衝撃的でした。当時いかに異質だったか、新しかったか、ということを念頭に置いて聴くとますますかっこよく聴こえます。

 

ロックの進化@イギリス

ロック黎明期の雰囲気は何となく掴めたかな…。ということで60年代に進みます。60年代、ロックの始祖といえば、かの有名なビートルズであります。ついに本腰を入れて聴くときが来たぞ。

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かっけぇぇ!1曲目の「I Saw Her Standing There」から最後までもうとにかくかっこいい!理屈じゃないわ。なるほどね、って思いました。当時の熱狂も理解できます。これまで聴いてきた50年代ロックを経て、明らかにギアが1段階上がった勢い、パワーを感じた。ビートルズ一通り聴きましたが、このファーストアルバムを超えるインパクトは今のところ感じられなかった。

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2番目に好きなアルバム。この辺りから「曲」そのものの良さ(リズム、ハーモニー、メロディ)に意識が向いてくる。ロックが持つ熱量とキャッチーなメロディ、新時代のポップスのスタンダードはこういうところから始まったのか〜とか、分かった風なことを考えたり。

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これを聴いた感想は「The Lemon Twigsってビートルズそっくりだな…」でした。

 

60年代はロック黄金期。ビートルズ以外にもたくさんのお気に入りが見つかりました。

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アルバム1枚通して安定して続く高揚感と良質なメロディの応酬!これは素晴らしいわー名盤だわーと思って少し調べたらノエル・ギャラガーさんが手放しで賞賛していることを知った(笑)

 

キンクスを初めて聴いたのは5年くらい前に観た映画「ダージリン急行」の挿入曲でした。映画で聴いたときも良いなとは思いましたが、ロック史の流れの中で聴くことでもっと好きになった気がします。

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ローリング・ストーンズは70年代に入ってからの方が良いですが、ギリ60年代でこれは傑作!1曲目の「Gimme Shelter」とタイトルトラックの「Let It Bleed」は史上最高のロック名曲に入ります(個人的には)。

 

イギリスで開花したポップスとしてのロックですが、もちろんアメリカでも進化しています。ドアーズはかっこいいし、やたら難解だと言われるビーチボーイズの「Pet Sounds」は実験的で面白い。でも60年代アメリカで一番ヤバいと思ったのは…

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ジミヘンのこれ!ギターの音色を大きく歪ませるスタイルは今日ではありふれていますが、当時はめちゃくちゃ斬新だった、ということが聴いて分かりました。明らかに今まで聴いてきた音楽になかった異形の音が鳴ってる、曲が曲の形を保っているギリギリの緊張感!すげー!エレクトリック・ギターという楽器の可能性をそれ以前とは比較にならないほど拡大した史上最高のロックギタリストWikipediaより引用)とのことですが、納得です。

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60年代にデビューしたロックスターの1人、ボブ・ディランのことをすっかり忘れていた…。ということでボブ・ディランを聴いているのが直近です。この曲最高!

 

ルーツはフォークか…。「50年代前半までジャズの時代(ドヤァ)」とか言ってたけど、フォークはいつ頃、どこで生まれたんですかね…。ルーツとか一通り追おうとすると大変です…。(ブルースを今のところスルーしてるし…)

 

ボブ・ディランを何となく聴いたら70年代に進もうかな。フリートウッド・マックとかブルース由来だったっけ?まだいろいろとっ散らかった感じですが、知らない音楽を聴くのが楽しいので、また整理できたら更新します〜。