ホール公演、立つか座るか

言いたいことは以下の2つです。

 

ホールでのライブにおいて、

  • 座って観るときは前傾姿勢にならないで!
  • これからは周りが座ってても私は立って観ていいですか?

 

もう少し具体的には、ホールクラス以上のライブ会場では必ずこのツイート内容を注意喚起してほしい、ということです。

 

ホールクラス以上のライブでの出来事に関する記録です。前の座席の観客が身を乗り出して(前傾姿勢で)観ることによって自分の視界が遮られる事件が昨年から起こり始めました。

 

ロック・ポップス系のホール公演は基本的に全員立って観るものだと思っていましたが、コロナ禍以降の傾向なのか、音楽性の問題なのか、急に「立って観るのは1階席のみ」みたいな風潮が一部で生まれているのでしょうか。

 

時系列で振り返る

私が最初に座ったままロックバンドのライブを観たのは、2017年のスティング@武道館でした。たしか自分は2階席で、周りはアンコール以外全員座っていました。1階席の観客だけ最初からずっと立っていたはず。

 

理由はおそらくファンの年齢層。若くない人が多かったので、足腰に負担をかけないために、暗黙の了解的にライブの本編は着席→アンコールだけ立つという流れが自然にできていた感じ。

 

そこに異論はないし、このライブはめっちゃ楽しかったです。

 

で、昨年から立て続けに着席ライブに遭遇してます。

 

2021年

2022年

 

着席が問題ではありません。青葉市子さんのライブなんて、むしろ座ってじっくり聴きたいし。

 

問題は

身を乗り出して(前傾姿勢になって)後ろの観客の視界を平気で遮る人たちがいることです💢

 

ステージが見えない(怒

視界が遮られる、とは具体的には、普通にステージが見えないということです。ライブ中に歌う観客に対して「あんたの歌を聴きに来たんじゃない😡」と思うのと同じで、「あんたの後頭部を見に来たんじゃない😡」と思いました。

 

唯一、青葉市子さんのときは自分で声をかけて前傾姿勢をやめてもらいました……。(休憩時間があればスタッフ経由で伝えることも可能ですが、このときは休憩なしだったので曲の合間に自分で言うしかなかった)

 

言われたら嫌な気持ちになるだろうし、言う方だって嫌です。でも赤の他人のせいでステージが見えないのはもっと嫌なので。

 

くるり@ガーデンシアターでも、前に座ってた密録してるおっさんが頻繁に前屈みになって何度も岸田さんが視界から消えました。ただ、ほぼ最後列だったので(ステージが見えたところで遠すぎる…)ってことで休憩もあったけど黙ってました。

 

シガーロス@ガーデンシアターのときは前後とかなり高低差がある席だったおかげで、前の人がどんな体勢になろうがステージがちゃんと見えました。(ちなみに前の人は何度か前傾姿勢になってました)

 

幾何学模様については後述……。

 

オールスタンディングなら位置は指定されないから、見づらければ自分が動いてもいいし、人影の隙間からステージを見るのが「当たり前」なので、そういうものとして楽しんでます。

 

大抵のホールは、すべての客席からステージ全体がちゃんと見えるように設計されています。ホールではステージがよく見えて「当たり前」なのです。でもそれは正しい姿勢で座っていることが前提です。

 

ホール公演でも、みんなが立って腕を振り上げるような盛り上がり方のライブならたまにステージが見えなくても別に良いです。オールスタンディングの会場のような楽しみ方で観れるので。

 

  • 正しい姿勢で座るか
  • 立って盛り上がるか

 

どっちかにしてくれ……。

 

なぜ立たない?

青葉市子さんとシガーロスはわかる。どちらも美しい音楽に身を委ねるようなライブなので。くるりのときに周りが誰も立たないことには驚きましたが、もっと驚いたのが先日の幾何学模様のライブです。

2022.12.03「KIKAGAKU MOYO FINAL SHOW」@めぐろパーシモンホール

サイケで、ダンサブルで、体を揺らして楽しむような音楽だから当然立って観るものと思い、客電が落ちて立とうとしたら、周りが誰も動かない……。

 

5席くらい隣の人も一瞬立とうとして(え、誰も立たないの…!?)みたいな顔して座っちゃった。こうなると立ってる人がおかしい感じなので座るしかない。

 

で、早速目の前の人が身を乗り出す💢幾何学模様はこのライブを最後に無期限活動休止となるので、この超貴重な機会にマジで困る……さすがに言うしかないか……と思ってたら3曲目くらいで背もたれに戻った。とりあえず良かった……。

 

ちなみにずっと後ろの席の視点で語ってますが、真横の人が身を乗り出すのも相当目障りですよ。想像したらわかると思うんだけどな……。

 

遠くの席を見てみると2,3人立ってる人がいる。めっちゃ浮いてる。けど羨ましい。

 

まぁ、前の人はもう体勢変える気配ないし、諦めて座って観てたら、終盤になって斜め前の人が痺れを切らしたように立ち上がった!これによって「前の人が邪魔でステージが見えない」という大義名分ができたので私も立ち上がって楽しめました!

 

ありがとう斜め前の人……🙏きっと勇気が必要だったと思います……。

 

不思議なのは、立った斜め前の人の真後ろの人(つまり私の隣の人)が最後まで座ったままだったこと。いや、見た目ではわからないけど脚が悪い、とかならもちろん話は別ですが、ライブを観にきて人の背中を見続けることに不満とかないのかな。そもそもみんななぜ立たないんだ。

 

この、立つか立たないかという駆け引き、心理戦めいた状況が余計なストレスになるので、これからは禁止されていない限り、周りの目など気にせず立ってライブを観ようと思いました。立てばよかろうなのだ。

 

アナウンスしてほしい

私はミュージカルが好きで、劇団四季の専用劇場や帝国劇場、その他そんなに数多くはないですが、いくつかホール・劇場で観劇したことがあります。ミュージカルを観に行くと開演前に「身を乗り出してのご鑑賞は周囲のお客様のご迷惑となりますので、ご遠慮ください」的なアナウンスが再三流れます。

 

これをロック・ポップスのホール公演でもアナウンスしてほしい。

 

ミュージカルの会場でもたま〜に身を乗り出す人がいます。そういうときはすぐに(または休憩時間に)スタッフが来て注意してくれます。

 

シガーロスとか幾何学模様とかマニアックな音楽を聴きにくるメインの客層はホール公演に不慣れで、身を乗り出すことが迷惑になると知らないのだろうと思います。

 

知らなければ仕方ないし、「知らないこと」自体を責めるつもりはないです。だから会場側がちゃんとアナウンスしてほしいです。

 

それか、立てばいいんです。長々と書きましたが、みんなが立って観れば解決します。繰り返しになりますが、

 

  • 正しい姿勢で座るか
  • 立って盛り上がるか

 

どっちかにしてください。

 

余談

人づてに聞いた話ですが、演劇・ミュージカルと音楽ライブでは提供される価値に違いがあります。

 

演劇・ミュージカルは「ステージを観ること」

音楽ライブは「音楽を聴くこと」

 

なので、演劇・ミュージカルは「ステージに近い席ほど価値が高い」ということで位置によってSS席、S席、A席など分けて価格が設定されています。

 

音楽ライブはどんな席でも「音楽が聴こえる」ことに変わりはない、という理屈で一律の料金が設定されてきました。機材席解放に伴う「見切れ席」の追加販売、とかはミュージカルにはあり得ない概念です。「ステージが一部見えない」席には価値がないから。

 

ロック・ポップスのライブ会場で「視界を遮る」ことに対する注意喚起がないこともこの理屈で説明できますね。「ステージが見えない」ことで価値が下がらない、ということです。

 

でも、たとえば東京ドームの最前列と一番後ろの席が同じ値段って、さすがにおかしくないか?不平等じゃないか?ということで近年ロック・ポップスのライブでも席種が設定されるようになってきました。

 

という感じで今はステージの見え方にも価値があるので、なおさらアナウンスは必要だと思います~というお話でした。

最近聴いてる音楽!

最近(と言っても2022年前半くらいから)聴いてる音楽のまとめです。

 

その前に、2021年に最も聴いたアーティストはデヴィッド・ボウイでした。Spotifyで聴ける全アルバムを聴いてデヴィッド・ボウイはかっこいい」ということが分かりました。しかし、良さがいまいち理解できないアルバムが1枚ありました。

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デヴィッド・ボウイの代表作、どころかロック史に残る名盤ですが、、

Starman」は良い曲だなとは思うのですが、、

グラムロックを代表する傑作と称されるほど何がすごいのかわからない、、

 

わからないことに軽くショックを受けてなぜわからないのかを考えたところ、リアルタイムで聴かないと「革新性」を感じられないからではないか、と思いました。

 

なのでロックミュージックを時系列に沿って聴いていけば新作のような感覚で聴けるのでは、と考えてロック史を辿るように音楽を聴いていくことが2022年のテーマとなりました。

 

現時点で1950年代アメリカにおけるロック以前のポップス〜ロック誕生、1960年代イギリスで進化を遂げたロック、辺りまで聴いたのでその中からお気に入りの作品を載せていきます。

 

非ロック時代のポップス

ロック史を辿る中でこんな良い曲を見つけました〜みたいなことをつらつら書いていこうと思うのですが、そもそもロックの起源とはというところから。めちゃくちゃ適当に認識しているので、詳しい人に怒られそうですが、、

 

ロックはアメリカで誕生しました。50年代前半までのアメリカはジャズ全盛ナット・キング・コールとか、名前くらいは誰でも聞いたことあるようなジャズミュージシャンたちがヒットを飛ばしていた時代。TDSのビッグバンドビートは40年代以前の曲が中心ですが、イメージとしてはあんな感じのビッグバンドジャズとかスウィング?みたいなダンスミュージックがポピュラーミュージックの主流だった時代、と認識してます。

 

で、50年代半ばにチャック・ベリー、リトル・リチャード、ボ・ディドリーといったミュージシャンがロックンロールを発明。ジャズの世界では脇役だったギターを主役に据えた軽快なサウンドが世の中に衝撃を与えた、という流れだと思っています。

 

サブスクって本当にありがたいですよね…。「50s Hits」とかで検索すればプレイリストでその時代を象徴する楽曲を好きなだけ聴ける!プレイリストを聴いて、良いなと思ったアーティストを少し掘り下げて聴く、という感じでいろいろ聴いていきました。

 

まずは「非ロック」の音楽からお気に入りを。

More (2001 Remaster)

More (2001 Remaster)

  • ボビー・ダーリン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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いきなり60年代の曲ですが…。50年代ヒッツのプレイリストでBobby Darinという歌手を知って、ディスコグラフィからいろいろ聴いてたらこの曲に心掴まれました。めちゃくちゃ良いポップスです。

 

ちなみに50年代ヒッツに載っていた曲はこれです。

Beyond the Sea

Beyond the Sea

  • ボビー・ダーリン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

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聴いた瞬間に、知ってる!懐かしい!どこで聴いたんだろう!?と思ったのですが、調べたらすぐにわかりました。

youtu.be

ディズニー・ピクサーファインディング・ニモ」のエンドクレジットで流れる曲でした。こちらはまた別のアーティストによるカバーverですが、子どもの頃に「ファインディング・ニモ」を観たアラサーの脳内にこのメロディがしっかりと焼き付いていたようです。良い曲だ。

 

続いてこちら。

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エラ・フィッツジェラルドルイ・アームストロングどちらもロック以前の時代から活躍してきたジャズシンガー、ミュージシャンです。どこが良いのか、と聞かれても上手く説明できませんが、とにかくこのアルバム良いです。

Julie Is Her Name

Julie Is Her Name

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たしか細野晴臣のラジオで知ったジュリー・ロンドンというジャズシンガー。このアルバムもお気に入り。

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正真正銘「ロック以前」のポップスでピンときた曲。でも今調べたら40年代でした…。日記にまとめてはじめて「50年代前半」の曲はほとんど聴いていないことが発覚。我ながら適当だな〜〜。

 

ロック誕生(ロックンロール、ロカビリー)

まぁとにかく「非ロック」のポップスを耳に馴染むまで聴き込んだところで、ロックンロールを聴いてみました!

Rock And Roll Music

Rock And Roll Music

  • provided courtesy of iTunes

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チャック・ベリーのその名も「Rock And Rock Music」!他の曲もいろいろ聴きましたが、ギターリフが前面で主張していることと、何よりリズムが全然違う。前のめりというか、ぐいぐいと推進力のようなものを感じる。これはたしかに新しいわー!ロック誕生の感動を味わえた気分。

youtu.be

バック・トゥ・ザ・フューチャー」のこの名シーンの理解度も深まるというものです。

Good Golly!

Good Golly!

  • リトル・リチャード
  • ブルース
  • ¥1935

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チャック・ベリー以外でお気に入りはリトル・リチャード。常識を覆す強烈なエネルギーを感じるロックミュージックという感じですごくかっこいい。2018年の映画「グリーン・ブック」は差別と闘う黒人ミュージシャンとイタリア系用心棒の物語でしたが、劇中でリトル・リチャードが若者にウケてる最新の音楽として流れてましたね。

 

リトル・リチャード自身も差別と闘ってきたミュージシャンの1人ですし、この時代の音楽を聴く上で人種差別は避けて通れない観点かなと思います。

 

人種差別が色濃く残っていたアメリカ南部ではライブができなかったとか、ステージ上で暴力沙汰とか、、ロックの歴史と人種差別の歴史にはそういった繋がりもあるということは常に意識していたい。

 

あと、リトル・リチャードが亡くなったのは2020年だそうで、チャック・ベリーも2017年までご存命だったそうで、失礼な言い方だけど「結構最近まで生きてたんだな…」と思いました。2010年代の音楽とか、世の中をどう見ていたんだろうな…など思いを馳せたりしました。

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話が逸れましたが、50年代ロックの中ではジェリー・リー・ルイスも良い!ギターではなくピアノ主体のロック。新鮮で、刺激的で、かっこいいです。

Elvis Presley

Elvis Presley

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最近やっていた伝記映画を観てすっかり分かった気になっているエルビス・プレスリー「白人がロックをやる」ことは「黒人文化を白人社会に持ち込む」という意味で批判対象だったことは衝撃的でした。当時いかに異質だったか、新しかったか、ということを念頭に置いて聴くとますますかっこよく聴こえます。

 

ロックの進化@イギリス

ロック黎明期の雰囲気は何となく掴めたかな…。ということで60年代に進みます。60年代、ロックの始祖といえば、かの有名なビートルズであります。ついに本腰を入れて聴くときが来たぞ。

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かっけぇぇ!1曲目の「I Saw Her Standing There」から最後までもうとにかくかっこいい!理屈じゃないわ。なるほどね、って思いました。当時の熱狂も理解できます。これまで聴いてきた50年代ロックを経て、明らかにギアが1段階上がった勢い、パワーを感じた。ビートルズ一通り聴きましたが、このファーストアルバムを超えるインパクトは今のところ感じられなかった。

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2番目に好きなアルバム。この辺りから「曲」そのものの良さ(リズム、ハーモニー、メロディ)に意識が向いてくる。ロックが持つ熱量とキャッチーなメロディ、新時代のポップスのスタンダードはこういうところから始まったのか〜とか、分かった風なことを考えたり。

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これを聴いた感想は「The Lemon Twigsってビートルズそっくりだな…」でした。

 

60年代はロック黄金期。ビートルズ以外にもたくさんのお気に入りが見つかりました。

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アルバム1枚通して安定して続く高揚感と良質なメロディの応酬!これは素晴らしいわー名盤だわーと思って少し調べたらノエル・ギャラガーさんが手放しで賞賛していることを知った(笑)

 

キンクスを初めて聴いたのは5年くらい前に観た映画「ダージリン急行」の挿入曲でした。映画で聴いたときも良いなとは思いましたが、ロック史の流れの中で聴くことでもっと好きになった気がします。

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ローリング・ストーンズは70年代に入ってからの方が良いですが、ギリ60年代でこれは傑作!1曲目の「Gimme Shelter」とタイトルトラックの「Let It Bleed」は史上最高のロック名曲に入ります(個人的には)。

 

イギリスで開花したポップスとしてのロックですが、もちろんアメリカでも進化しています。ドアーズはかっこいいし、やたら難解だと言われるビーチボーイズの「Pet Sounds」は実験的で面白い。でも60年代アメリカで一番ヤバいと思ったのは…

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ジミヘンのこれ!ギターの音色を大きく歪ませるスタイルは今日ではありふれていますが、当時はめちゃくちゃ斬新だった、ということが聴いて分かりました。明らかに今まで聴いてきた音楽になかった異形の音が鳴ってる、曲が曲の形を保っているギリギリの緊張感!すげー!エレクトリック・ギターという楽器の可能性をそれ以前とは比較にならないほど拡大した史上最高のロックギタリストWikipediaより引用)とのことですが、納得です。

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60年代にデビューしたロックスターの1人、ボブ・ディランのことをすっかり忘れていた…。ということでボブ・ディランを聴いているのが直近です。この曲最高!

 

ルーツはフォークか…。「50年代前半までジャズの時代(ドヤァ)」とか言ってたけど、フォークはいつ頃、どこで生まれたんですかね…。ルーツとか一通り追おうとすると大変です…。(ブルースを今のところスルーしてるし…)

 

ボブ・ディランを何となく聴いたら70年代に進もうかな。フリートウッド・マックとかブルース由来だったっけ?まだいろいろとっ散らかった感じですが、知らない音楽を聴くのが楽しいので、また整理できたら更新します〜。

サマソニ'22の感想 - 主にMåneskinとKing Gnuの件

2022年8月20日〜21日に開催された音楽フェス、サマーソニックフジロック同様、2020年は開催中止、2021年は全席指定+1ステージのみなど制限付きで開催、今年は3年ぶりにオールスタンディング+東京・大阪2会場入れ替え制で開催されました。

 

わたしは東京会場(千葉県)に2日間参加。素晴らしいライブをたくさん観ることができましたが、その一方で一部のアーティストのステージ上でのパフォーマンスがネット上で物議を醸しました。決めつけて非難する人、擁護する人、見てないのに憶測でいろいろ語る人など、カオスな状態…。問題となったアーティストのうち、MåneskinとKing Gnuを現地で見ていたので、見たこと思ったことを記録しておきます。

 

はじめに

両バンドについての基本情報

 

Måneskinについて

www.sonymusic.co.jp

イタリアのロックバンド。ヨーロッパ最大の音楽コンテスト「ユーロビジョン」2021年の優勝者となったことで注目を集め、世界的な名声を獲得。伝統的なハードロックにラップ・ヒップホップの要素を織り交ぜた音楽性、非英語圏からの世界的なブレイク、メンバーのジェンダーレスなファッションなど、まさに新時代を象徴する「ロックの救世主」。

 

わたしがちゃんと聴き始めたのはサマソニ出演発表後です。コーチェラの配信も見てその熱量に圧倒され、「このステージが日本に来るのか…!」と興奮。めちゃくちゃ期待してました。

 

King Gnuについて

kinggnu.jp

言わずと知れた現代J-POPシーンを代表するロックバンド。知ったきっかけはTVアニメ「BANANA FISH」のエンディング曲ですが、フジロック2021の配信で衝撃を受けてちゃんと聴きました。

 

後に繋がる話なので触れておきますが、フジロックのMCでは、医療現場が逼迫している現状に対して気持ちの折り合いがつかないままステージに立っていることを吐露したり、同じ時間帯に出演しているNUMBER GIRLへのリスペクトを述べたり、そういう率直な姿勢にも好感を持ちました。

 

もちろん音楽自体もかっこよくて、今の勢いがある状態のライブを見たい!と思い、東京ドーム公演に申し込むも落選、サマソニは貴重な機会なのでこちらもめちゃくちゃ期待してました。

 

…という感じで、どちらもファン歴は浅いけど同じくらいの期待値でライブを見たので、問題となったパフォーマンスについてどちらかに過剰に肩入れしたりせずに受け止めることができたかなと思います。

 

現地で確認した事実

両バンドとも8月20日ZOZOマリンスタジアムを使ったサマソニ最大規模のステージ、MARINE STAGEにて16:30からMåneskin、17:45からKing Gnuと続けて出演。

 

Måneskin

  • ヴィクトリア・デ・アンジェリス (ba)(=唯一の女性メンバー)、トップレス(+ニップレス着用)で演奏
  • トーマス・ラッジ(gt)、猿の被り物を被ってステージに登場

King Gnu

  • 井口理(vo)、MC第一声で「マネスキンで〜す」「名前だけでも…(ゴニョゴニョ)」(※おそらく『覚えて帰ってください』)
  • 勢喜遊(dr)、乳首にテープを貼ってステージに登場、さらに退場時にテープを剥がして口に放り込む

 

Måneskinのパフォーマンスはこの投稿で確認できます。

 
 
 
 
 
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Måneskin fan club Ukraine🇺🇦(@maneskinfan_ukr)がシェアした投稿

King GnuのMCは動画など見つからず…。勢喜遊さんのニップレスは楽屋での様子がメンバーのストーリーに上がっていた記憶はあるのですが辿り着けず…。です。

 

現地で感じたこと

  • ヴィクトリアのトップレス

ライブ映像など見て、たまに上半身裸でステージに立つことは知っていたけど、日本でもやってくれた!とテンション上がりました。トップレスについての本人の見解はこちら。

youtu.be

余談ですが、Måneskinのライブ中、King Gnuの女性ファンと思われる3人組が近くにいました。もちろんずっとその3人を見ていたわけではないし全然見当違いかもしれませんが、ヴィクトリアがトップレスになったことに気づいた1人が指差して他の2人に教えて、そのあと3人ともヴィクトリアを目で追いながら全力で盛り上がっていて、それこそ茶化したりする感じではなく、純粋にすごい!かっこいい!って感じで…。ヴィクトリアがこの姿を日本のオーディエンスに見せた意義は大きいぞ、などと思いました。

 

  • 猿の被り物

何も思いませんでした。というかそれどころではなかった、という感じでまったく印象に残っていません。思い返すと登場した瞬間には「猿だ!『猿の惑星』の猿かな?」くらいは考えましたが、45分間最初から最後までずっと刺激的だったMåneskinのライブの中で、猿の被り物はかなり印象が薄かったです。

 

  • 「マネスキンで〜す」

問題のMCの前に、これはKing Gnuの次に出演したThe 1975のライブを見て確信したのですが、King Gnuのライブは音がめちゃくちゃ悪かったです。低音がバキバキに響いていて且つボーカルの音もくっきり聴こえたMåneskin、爆音なのに信じられないほどクリアな音だったThe 1975、それに比べてKing Gnuは低音はしょぼいしボーカルも小さいしで「Slumberland」→「飛行艇」という最高の開幕だったのに、いきなり残念な気持ちになりました。

 

そして問題のMCを聞いて「ダッッサ!!」と思いました。ちゃんとそのあとでもKing Gnuですって言った?誰の名前を覚えて帰れって言ってんだ?King Gnuって自信に満ちた、肝の据わった天才集団だからかっこいいと思ってたのに、こんな情けない発言するんだ、ってめっちゃ冷めました。「俺たちが日本のKing Gnuだ!」くらい言って欲しかったですね。せめてもう少し音がマシなら…。

 

  • 勢喜遊のニップレス

カメラに映った瞬間に「これはマズいぞ」と思いました。「炎上しそう」と。最初に書いた通りファン歴は浅いですが、メンバーのSNSは一通り見ていて勢喜遊はファッションが尖りまくっているけど常識的な感覚は持っている人、みたいな印象。ヴィクトリアのニップレスを真似したのもただかっこよくて憧れただけで、女性のトップレスを馬鹿にしてやろうみたいな意図はないんだろうけど…。

 

「炎上しそう」と思ってヒヤヒヤして、瞬時にいろいろなことを考えました。男性は自由に上半身裸になれるのに女性が脱ごうとすると性的な視線に晒されること(性的対象化)に異議を唱えるヴィクトリアのパフォーマンスに対して、あえて男性がニップレスを着用すること連帯の表明だと解釈してもらうにはどうすればいいのか、など…。

courrier.jp

昔は男性も自分の権利のために闘っていたのに、最近の男性は女性を貶してばかりですね。

 

かつては男性のトップレスも許されなかった時代があるわけで、ニップレスを着用することで「一緒に闘うぞ」という意思表示になるかもしれません。最後にテープを剥がして食べたのも「こんなもの要らない世の中にしていこう!」みたいな意味で解釈できなくもない…。好意的に解釈してくれる人ばかりじゃないし、人によって解釈が分かれるスレスレのパフォーマンスだなぁ…これはマズいなぁ…とその場で思いました。

 

音は悪いし、MCはダセェし、危なっかしいパフォーマンスもするしで、せっかく期待してたのに非常にモヤモヤが残るライブでした。

 

ネット上での批判

発端のツイートまでは追っていませんが、大まかに以下の感じで認識してます。

King Gnuのドラムがヴィクトリアのニップレスをふざけて真似して、MCで『マネスキンです』とか言ってネタにして茶化していた。時代遅れの価値観で恥ずかしい」

→「それならMåneskinの猿の被り物はアジア人への差別じゃないのか?」

 

ネット上での批判を踏まえて考えたこと

King Gnuへの批判については現地でヒヤヒヤしてたので、恐れていた通りという感じですが、「茶化し」だと決めつけている人の多さには驚きました。もちろん「差別の意図はなかった」は許されないし、実際に傷ついた人がいる以上擁護できない行為です。でも当人たちから何の言及もないうちに“King Gnu自体”どころか“邦ロック界隈”まとめて貶す人まで現れて、その攻撃性も相当危険じゃないかなぁ…と思いました。

MCの「マネスキンで〜す」はその場では怒りを感じたけど、落ち着いて振り返ると、Måneskinのライブが凄すぎて、怖気付いて、ちょっととぼけたくなっちゃった、みたいな感じかな〜と想像しました。Måneskinのライブ、スタジアムを揺らすっていうのが比喩じゃないくらい、とてつもない盛り上がりだったからね…。

 

King Gnuの曲は海外の音楽と並んでも全然見劣りしないし、井口理の歌唱力は現代J-POPの頂点に君臨するレベルだと思っています。でもライブのクオリティ、ステージ上での言動から結局まだサマソニトリ前の器じゃなかったんだな、という結論に至りました。

 

猿の被り物については、ライブのクオリティ差でバイアスが働いて、つい反射的に「あれは差別とかじゃねーし!」と反論したくなったし、擁護する気持ちも理解できますが、よく考えたら普通にダメですね。バンド初のアジア公演でわざわざ「猿」、という文脈が差別じゃなければなんなんだって感じです。「日本人として傷ついた」と思うのは当然、でもファッションとしてニップレスを真似したのと同じで被り物もたぶん深く考えずにふざけた格好をしただけだと思います(繰り返しますが差別の意図がなくてもダメなものはダメです)。

 

…と、ネット上でウダウダ言ってたら公式から素敵な写真が投稿されました。

批判は間違いなく当人たちに伝わっているし、この写真1枚で「よかったよかった」と思考停止するのもダメだけど、お互いそんなに深刻に捉えてなさそうで安心しました。両者とも誰かを傷つけようとしたなんてあり得なくて、配慮が欠けていただけ。ちゃんと謝って、今後のパフォーマンスがポジティブな方向に変わっていけばそれで良いと思います。

 

その他サマソニ全体を通して

今年のサマソニは新世代の多様なアーティストが揃ったラインナップが素晴らしかったし、現地の盛り上がりも最高でした。東京会場(千葉県)2日目に出演したONE OK ROCKのTakaが声出しを煽ったと批判されていたけど、初日から声出しを煽るアーティストを何人も見ていたのでさすがにかわいそうだな(Takaって嫌われてるんだな…)と思いました。

 

ちなみにわたしが見た中で最初に声出しを煽ってきたのはイギリス在住の日本人アーティスト、RINA SAWAYAMAさんでした。RINA SAWAYAMAさんがMCでおっしゃっていた「わたしはあなたをジャッジしない。あなたも周りをジャッジしないで。ここはセーフプレイスです」という言葉はずっしりと胸に響きました。

 

ここまで書いたこともMåneskinとKing Gnuを「ジャッジ」している内容では?と躊躇いつつも、あくまで「記録」として意味があるはずと考えて書きました。

 

また、炎上した案件は他にもあって、マキシマムザホルモンがMCで非日本語話者の日本語のイントネーションを茶化したとか、現地で見ていないので何とも言えませんが、事実なら猿の被り物の比じゃない直接的な差別ですよね…。

 

Måneskinがサマソニ2日目、大阪で出演した際に中年男性客がヴィクトリアのニップレスを剥がそうとしたなどというただの犯罪行為の目撃情報もあり、それ以外にもこんな気色悪い投稿をいくつも確認しました。

これこそ疑いようもなく「茶化し」だよな…。気持ち悪い。

 

それでも、Måneskinのようなアーティストが日本のスタジアムでライブをやった意義は本当に大きいと思うし、サマソニ全体の客層もかなり幅広かった印象です。アーティストのステージ上での言動が批判され、議論を呼ぶことも健全なことだと思います。日本の洋楽フェス、音楽シーン、良い方向に変わっていっているのでは!?と感じた2日間でした〜。

フジロック'22 Japanese Breakfastの感想

2022年7月29日〜31日に新潟県の苗場スキー場にて開催されたフジロックフェスティバル新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年は開催中止、2021年は国内アーティストのみのラインナップで開催、今年は3年ぶりに海外アーティストが出演するフジロックでした。

 

わたしは最終日7月31日に出演するJapanese Breakfastというアーティストのライブをどうしても観たくて、日帰りで参加してきました。個人的には3回目のフジロック。最初は2018年に日帰り、2019年には民宿で1泊して2日間参加。日帰りは楽だし、今年は天候にも恵まれて、本当に素晴らしい時間を過ごせたので感想を書き残しておきます。

 

Japanese Breakfastとは

spur.hpplus.jp

Japanese Breakfastはアメリカ・オレゴン州出身のシンガーソングライター、ミシェル・ザウナーのソロプロジェクト。Japaneseと付いていますが、韓国人の母親とアメリカ人の父親を持つ韓国系アメリカ人です。プロジェクト名の由来は「Japaneseというオリエンタルな響きとBreakfastというアメリカンな響きの組み合わせが面白いと思ったから」と何かのインタビューで読んだ気がしたのですが出典が見つからず…。そこまで深い意味がないことは確か(笑)。

 

2016年のファーストアルバム「Psychopomp」、2017年のセカンドアルバム「Soft Sounds from Another Planet」はどちらも母親の闘病と死別がテーマに敷かれており、陰のある浮遊感とポップな輝きが同居している不思議な魅力を持った作品。

 

そして、昨年リリースされたサードアルバムのタイトルは「Jubilee」。「Jubilee = 祝祭」というタイトルが示す通り、悲しみを乗り越えた先にある喜びに満ちた、煌びやかなアルバムとなりました。コーチェラ出演などを経てバントとしても完璧に仕上がった状態での来日ということで、絶対に見逃したくないライブだったわけです。

 

現地到着からライブ開始まで

今回は往復夜行バスで行きました。過去2回とも行きは当日朝の新幹線だったので、時間に余裕を持って現地に入るのは初です。30日(土)21:30横浜出発予定。ところが、横浜→東京→新宿と寄って乗客を拾う予定だったけど、新宿で乗る人数が0人なので出発時間が22:00に後ろ倒しになりましたとのこと。横浜の乗客もたったの7人…。

 

てっきりバスが何台も並んで、「あなたは○号車です」とか割り当てられて、ぞろぞろ乗り込んで、という賑やかな光景を想像していたのでやや拍子抜け。コロナを理由に諦めた人も少なくないだろうし、新幹線で行く人、車で行く人もいて、しかも最終日だけ参加という人はかなり少数派なんだなと実感。でも、おかげで車中では広々快適に過ごせました。

 

Japanese Breakfastのライブは、収容人数4万人を誇るフジロックのメインステージ、GREEN STAGEにて13:00から。対してバスは7:00には苗場スキー場に到着しました。6時間!さすがに余裕がありすぎる…何をしよう…。

フードエリアYellow Cliff内「usubane」

山頂エリア「DAY DREAMING」

朝食にパクチー&チーズたっぷりのキーマカレーを食べたり、ゴンドラで山頂まで行って涼んだりしていたら意外とあっという間。GREEN STAGEのトップバッターは11:00からgo!go!vanillas。他にやることもないし、ゴーバニの後半辺りからGREEN STAGEの前方エリアに入りました。※ゴーバニのサポートメンバーに元くるりのファンファンさんがいて楽しかった!

 

ゴーバニが終わり、捌けていくファンの流れに逆らってジリジリと前方へ。見やすい位置さえ確保できれば、くらいのモチベーションでしたがあっさりと最前列ど真ん中を確保!うれしい!で、ここから1時間待ちます。スマホはバッテリーを節約したいので、ただ座って、山とか木とかを眺めながら待つ。アウトドア用座布団は必需品です。転換作業をチラチラ見ながらボーっと過ごすこの感じが懐かしい、と妙なところでフェスに戻ってきたことを実感したり。

バンドメンバーがステージに現れてサウンドチェック。この辺りから周りの人たちも立ち上がってライブ開始に備えます。ステージMC?が登場してコロナ対策の注意事項などを説明。フジロックってコロナ以前もステージMC的な人いたっけ?ともかく、いよいよJapanese Breakfastのライブです!うおお!

 

ライブレポ

冒頭3曲は最新アルバム「Jubilee」と同じ流れ。アルバムで何度も聴いた『Paprika』 → 『Be Sweet』を本人が生演奏で再現しているという現実に(ライブなので当たり前ですが)感動&興奮!アコースティックギターを持って歌った『Kokomo, IN』のゆったりと優しいメロディが心地良い。

 

続けてセカンドアルバムから『Road Head』 → 再び「Jubilee」から『Savage Good Boy』 → セカンドから『Boyish』と名曲連発。ていうか全曲良いんだよな…。

 

次の曲『The Body Is A Blade』(セカンドアルバム収録)が個人的なハイライト。母親の闘病と死別という悲しみに向き合い、日々を切り拓いて進むことを歌ったこの曲は、ミシェル・ザウナー自らが監督として手がけたMVも素晴らしいです。

youtu.be

ライブでは、このMVを再編集した映像がバックスクリーンに映し出されたのですが、その映像が曲の終わりと同時にファーストアルバムのジャケットに使われたあの親子写真で締めるという、何かもう“神演出”としか言いようがない素晴らしいもので泣泣泣泣という感じでした。

Psychopomp

Psychopomp

music.apple.com

記憶が正しければわたしがJapanese Breakfastを知ったキッカケはこのMVだし、『The Body Is A Blade』は間違いなく一番好きな曲(の1つ)なので、いろいろな感情の波が押し寄せてカタルシスを感じました。

 

続けて、Japanese Breakfast名義でサントラを手がけた「Sable」というゲームの挿入曲『Glider』を披露。ゲームの映像が綺麗で、またしてもバックスクリーンばかり見てしまった(笑)。「Jubilee」から『Posing In Bondage』、そしていよいよあの曲。

 

『Everybody Wants To Love You』きたー!ファーストアルバム「Psychopomp」収録、疾走感・爽快感抜群の代表曲!やっぱり特別な1曲です。晴れやかな気持ちになったところで、「Jubilee」の中でも特にダンサブルな『Slide Tackle』へ突入。サックスのメロディとギターリフが気持ちいい。アウトロで「いち・に・さん・し・ジャンプ〜!」の掛け声!みんなでジャンプした!楽しい〜!

 

「カバー曲をやるよ」と一言。まさか…!?クランベリーズの『Dreams』きたー!コロナ前のツアーでもセトリに固定で入っていて、前回の来日公演(2019年)でも聴くことができましたが、今回のツアーにも入っていたんですね〜!小さなライブハウスと開放的なGREEN STAGEではやっぱり聴こえる印象が違って、感無量という感じでした。バックスクリーンの映像は映画「恋する惑星」。劇中でフェイ・ウォンという俳優が『夢中人』というタイトルでこの『Dreams』をカバーしているそうです。ずっと気になってるけど観れてないんだよな〜。

youtu.be

と、ここでいったんバンドメンバーが捌けて、ミシェル・ザウナー弾き語りスタイルで『Posing For Cars』。またバンドメンバーが戻ってきて音を重ねていく。上に貼った『Dreams』の映像でも確認できますが、ドラムのクレイグ・ヘンドリックスという人はJapanese Breakfast作品をずっとプロデュースしてきた盟友でもあります。実は前回の来日公演のときから彼のファンでして…。パキッとしているのに、ドリーミーな浮遊感もある音の鳴りがすごくかっこいい。

 

最後の1曲は『Diving Woman』。セカンドアルバムの1曲目でライブを締める粋なセトリ!深く深く潜っていくように、歪んだギターの音が伸びていくアウトロが気持ちいい。バックスクリーンの映像もサイケな感じでハマってる。グイグイと引き込まれて終わる、良い余韻が残るラストでした。

 
 
 
 
 
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まとめ

というわけで、わたしにとってのメインアクト、Japanese Breakfastのライブは終了。ここから急に雑にまとめますが、このあとは鈴木雅之 → Black Country, New Road→ Tom Misch → Mogwai → Halseyと見て周りました。どれも最高!でしたが、強いて選ぶならやっぱりHalseyは圧巻。Mogwaiの轟音で全身ビリビリ震えたあとだったのに、全く劣らない爆音のステージ。

 

ほとんど雨が降らなかったので、食事も落ち着いて摂れたし、ライブ中も移動中も快適で本当に楽でした。雨は降らないに越したことないです…。体力を温存するために角野隼斗さんを諦めて場外の売店「Nプラトー」まで行って休んだりもしました。綺麗なトイレがあるし、ミネラルウォーターの在庫も残ってて(場内はスポドリしか残っていない売店が多かった)良かった。

 

あとドラゴンドラで山頂まで行けば、レストランのウォシュレット付きトイレが使えることも今回初めて知りました。まぁゴンドラ乗り場も朝一のタイミングを逃すと長蛇の列だったので、トイレのために山頂に行くのは現実的ではありませんが…。

 

1:00に横浜行き夜行バスに乗って帰宅。行きと違って最終日の夜行バスは混んでて、隣にも人が座ってかなり窮屈でした…。最終日は1泊して翌日新幹線の指定席で帰るのがいいかもしれません。今後の課題。

 

3年ぶりのフジロック「こんなに楽しかったっけ?」と思うくらい最高の1日を過ごせました(災害級の豪雨に見舞われた2019年と違って快適に過ごせたから、という理由もあります)。日帰りも良いけど、また泊まりで(次は会場付近の民宿プランにしようかなぁ)参加したい!と思いました。